金子孚水

没年月日:1978/05/31
分野:, (浮世絵研究家)

 浮世絵研究家の金子孚水は、5月31日肝硬変のため、東京都台東区の自宅で死去した。享年81。明治30年5月山形県米沢市の代々煙草製造を業とする家の三男として生れた。本名清次。16才で上京し、酒井好古堂(創立者藤兵衛)に奉公した。この頃、浮世絵愛好家として著名な小林文七と親密な交渉を得、その感化を受けるところ少なくなかった。若い頃から浮世絵展を企画、展観し、晩年は海外におけるそれの開催に際して大いに尽力し、裏面での活躍が大きかった。北齋をはじめ、浮世絵師の研究で知られ、晩年は肉筆浮世絵の研究家として著名であった。また浮世絵鑑定家としても有名で、著書も多い。主要著書『浮世絵肉筆画集』1―3(昭和39年、緑園書房)、『北齋と浪千鳥秘画帖』(昭和44年、画文堂)、「肉筆葛飾北齋」監修(昭和50年、毎日新聞社)、『肉筆浮世絵集成』監修(昭和52年、毎日新聞社)

出 典:『日本美術年鑑』昭和54年版(314頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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