中村順平
建築家中村順平は、5月24日急性じん不全のため横浜市立大学病院で死去した。享年89。明治20年8月29日大阪市北区に生れ、明治40年大阪府立天王寺中学、同43年名古屋高等工業学校建築科を卒業した。東京曾弥中條建築事務所に就職し、旧如水会館、東京大正博覧会会場設計など、大正期の代表的建築設計を手がけた。大正13年フランス国立パリエコールスーペリユールデボザール建築科を修業4ケ年にして卒業、フランス建築士D・P・L・Gの称号を受けた。その後横浜高等工業(現横浜国大工学部)の建築科主任教授として永年建築教育にあたり、昭和34年日本芸術院賞を受賞した。また教育のかたわら客船の船内装飾も手がけ「田丸」「八幡丸」「あるぜんちな丸」などの設計がある。昭和50年日本芸術院会員となる。
出 典:『日本美術年鑑』昭和53年版(264-265頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「中村順平」『日本美術年鑑』昭和53年版(264-265頁)
例)「中村順平 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9551.html(閲覧日 2025-02-12)
例)「中村順平」『日本美術年鑑』昭和53年版(264-265頁)
例)「中村順平 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9551.html(閲覧日 2025-02-12)
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- ■美術界年史(彙報)
- 1947年03月 東京駅に浮彫壁画製作
- 1959年02月 日本芸術院恩賜賞日本芸術院賞決定
- 1975年11月 日本芸術院会員
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