井上良斎

没年月日:1971/02/06
分野:, (陶)

陶芸家、日本芸術院会員、日展顧問の井上良斎は、2月6日午後2時45分、脳軟化症のため横浜市立大学病院で死去した。享年82歳。明治21年9月4日東京浅草に生れ、本名井上良太郎。明治初年東京隅田川べりに窯を築いた陶工良斎の業を嗣いで、錦城中学校卒業の頃、明治38年より作陶に従事、その三代目となる。板谷波山に師事して研鑽多年。青・白磁・緑釉の壺、皿など独自の発色を示し、温厚な人柄そのままに気品の高い風格ある作調で愛好家に親しまれた。大正3年横浜高島町に移窯。昭和3年帝展初入選。翌4年三越本店にて個人展開催、以来約20回を数える。昭和18年文展無鑑査。戦後は日展に所属して同26年には日展依嘱、同28年から審査員を5回歴任、同33年評議員となる。同34年出品の「丸紋平皿」で芸術院賞を受賞。同41年日展理事、同年日本芸術院会員となる。同42年春勲三等瑞宝章を授与される。同年より社団法人現代工芸美術協会の副会長をつとめた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和47年版(79頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「井上良斎」『日本美術年鑑』昭和47年版(79頁)
例)「井上良斎 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9289.html(閲覧日 2024-06-26)

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