朝日晃

没年月日:2016/08/31
分野:, (評)
読み:あさひあきら

 佐伯祐三、松本竣介研究で知られた美術評論家で、広島市現代美術館副館長だった朝日晃は、8月31日に肺炎のため、東京都内の病院で死去した。享年88。
 1928(昭和3)年2月11日に広島市に生まれる。広島市の旧制修道中学校を卒業後、広島県立師範学校に進学して49年3月に卒業。翌年、早稲田大学文学部芸術専修美術科に学び、52年3月に同大学を卒業。54年に神奈川県立近代美術館嘱託に採用される。61年に同美術館学芸員となり、69年に主任学芸員となる。75年より新築された東京都美術館の事業課長に転ずる。同美術館では、「戦前の前衛 二科賞、樗牛賞の作家とその周辺」(1976年)、「靉光松本竣介そして戦後美術の出発展」(77年)、「写真と絵画 その相似と相異」(1978年)など、日本の近現代美術に関して問題提起するような意欲的な自主企画展を指導する一方、「描かれたニューヨーク展 20世紀のアメリカ美術」(1981年)、「今日のイギリス美術展」(1982年)などの国際展も率先して開催した。85年、広島市現代美術館開設準備事務局長となり、88年より同美術館開設準備室長となる。1989(平成元)年5月開館の同美術館の副館長に就任、翌年3月に退職した。以後、美術評論家として活動した。
 監修にあたった佐伯祐三、松本竣介に関する画集等が多くあるが、他に主要な編著作は下記の通りである。
松本竣介』(日動出版部、1977年)
『永遠の画家 佐伯祐三』(講談社、1978年)
中島理寿共編『佐伯祐三 近代画家資料1』(東出版、1979年)
中島理寿共編『佐伯祐三 近代画家資料2』(東出版、1980年)
中島理寿共編『佐伯祐三 近代画家資料3』(東出版、1980年)
『佐伯祐三-パリに燃えた青春』(NHKブックス、1980年)
編集解説松本竣介文集『人間風景』(中央公論美術出版、1982年)
『絵を読む 人間風景の画家たち』(大日本絵画、1989年)
『佐伯祐三のパリ』(大日本絵画、1994年)
野見山暁治共著『佐伯祐三のパリ』(新潮社、1998年)
『そして、佐伯祐三のパリ』(大日本絵画、2001年)

出 典:『日本美術年鑑』平成29年版(553頁)
登録日:2019年10月17日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「朝日晃」『日本美術年鑑』平成29年版(553頁)
例)「朝日晃 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/818811.html(閲覧日 2024-04-23)

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