牧野正吉

没年月日:1994/03/23
分野:, (洋)

日本水彩画会顧問の洋画家牧野正吉は、3月23日午後9時7分、老衰のため東京の済生会中央病院で死去した。享年88。牧野は、明治38(1905)年8月2日、栃木県今市市に生まれ、大正14年、東京府青山師範学校本科を卒業、教職に就くかたわら、石井柏亭、赤津隆助、加藤静児に師事しながら日本水彩画会展に出品をつづけ、昭和3年には、同会の会員となる。同14年には、石井相亭が主宰する双台社の創立会員となり、同16年には、前年の中国大陸での写生をもとに、「大陸風景水彩画展」と題して最初の個展を開催(上野松坂屋)。戦後も、同29年に創元会会員になるなど、教職のかたわら創作活動をつづけ、とくに尾瀬沼の自然を題材にした水彩画を多く発表し、それらをもとに同48年には、画集『牧野正吉水彩作品集 尾瀬の四季」を発行した。

出 典:『日本美術年鑑』平成7年版(343頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「牧野正吉」『日本美術年鑑』平成7年版(343頁)
例)「牧野正吉 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10600.html(閲覧日 2024-04-25)
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