日和崎尊夫

没年月日:1992/04/29
分野:, (版)
読み:ヒワサキ, タカオ*、 Hiwasaki, Takao*

 木口木版の第一人者で日本版画協会会員の日和崎尊夫は4月29日午後7時40分、食道ガンのため高知市の図南病院で死去した。享年50。昭和16(1941)年7月31日高知市に生まれる。同38年武蔵野美術大学を卒業。同年畦地梅太郎に板目木版を学び、翌年から木口木版を独学。同41年「星と魚」「星と植物」シリーズで日本版画協会新人賞、翌42年同協会賞を受賞。同44年第2回フィレンツェ国際版画ビエンナーレで金賞を受賞した。同49年文部省芸術家在外研修員として渡欧。同53年スペイン・バルセロナで開かれた「現代日本の10人の版画家」展に出品。同55年バングラディシュで開かれた「現代の東洋美術展」に出品するなど、日本の伝統的木版画技術を現代に生かす作家として注目され、国際的に活躍した。同57年、郷里高知にアトリエ「白椿荘」を建てて制作の拠点とし、平成2年には第1回高知国際版画トリエンナーレ展を提案してその実現に尽力。同3年7月、「KARPA’89 REQIEM」で第5回山口源大賞を受けた。木口木版画家による「鑿の会」に参加。同会の先輩であった城所祥没後、木口木版の第一人者と目され、嘱望されていた。代表作に「KARPA」シリーズ、「海淵の薔薇」「五億の風の詩」等があり、画集には「博物譜」「星と舟の唄」「ピエロの見た夢」「薔薇刑」「フレシマ」「緑の導火線」等がある。

「*」の読み、ローマ字表記はWeb NDL Authoritiesを利用
出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(316頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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