伊藤五百亀

没年月日:1992/03/04
分野:, (彫)

 彫刻家で日展参事、日本彫刻会理事の伊藤五百亀は、3月4日呼吸不全のため東京都三鷹市の病院で死去した。享年73。写実を基礎とした人物像で知られる伊藤は、大正7(1918)年5月11日愛媛県新居郡に生まれた。多摩帝国美術学校彫刻科へ進み、吉田三郎の指導を受け、同校に4年間在籍する。吉田らが結成した白日会に出品(のち白日会会員)した他、昭和17年の第5回新文展に「女立像」で初入選し、翌年の第6回展では「鍬の戦士」で特選を受けた。戦後は日展作家として活躍し、同29年の第10回日展に「潮先」、翌年の第11回に「崖」で連続特選を受け、同31年の第12回日展に審査員に挙げられた。同33年、日展会員、同37年日展評議員となり、同49年の改組第6回日展に「うたかたの譜」で文部大臣賞を受賞、同57年には前年度の第13回日展出品作「渚」で日本芸術院賞を受賞した。この間、日展の彫刻部作家により組織された日本彫塑会(のち日本彫刻会)に同36年会員として参加し、のち同会の監事、理事を歴任した。同58年日展理事に就任、同62年からは参事となった。

出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(311頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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