和辻哲郎

没年月日:1961/12/26
分野:, (学)

 日本学士院会員、文化財専門審議会専門委員和辻哲郎は12月26日心筋梗塞のため都内練馬区の自宅で死去した。71歳。
略年譜
1889(明治22)年 3月1日兵庫県神崎郡の医家の次男として生れた。
1906年 第一高等学校入学。
1912年 高瀬照と結婚。7月東京帝国大学文科大学哲学科卒業。
1913(大正2)年 「ニイチエ研究」(内田老鶴圃)刊行。
1915年 「ゼーレン・キエルケゴール」(内田老鶴圃)刊。
1918年 「偶像再興」(岩波書店)刊。
1819年 「古寺巡礼」(岩波書店)「ラムプレヒト近代歴史学」(訳書・岩波書店)刊。
1920年 東洋大学教授(-1925年)。「日本古代文化」(岩波書店)刊。
1922年 法制大学教授(~1925年)。慶應大学講師(一年間)
1923年 「ブチャー希臘天才の諸相」(共訳・岩波書店)刊。
1924年 ストリントベルク全集((2)「或魂の発展」、(3)「痴人の告白」共訳・岩波書店)刊。
1925年 京都帝国大学文学部講師。同助教授、倫理学担当。
1926年 「日本精神史研究」(岩波書店)。「原始基督教の文化史的意義」(岩波書店)刊。
1927(昭和2)年 ドイツ留学。「原始仏像の実践哲学」(岩波書店)刊。
1928年 帰国。
1929年 竜谷大学文学部講師を兼任。「正法眼蔵随聞記」(校訂・岩波文庫)刊。
1931年 京都帝国大学教授。
1932年 大谷大学教授兼任。「原始仏教の実践哲学」により文学博士授与。
1934年 「人間の学としての倫理学」(岩波全書)刊。東京帝国大学教授。
1935年 「続日本精神史研究」(岩波書店)。「風土-人間学的考察」(岩波書店)、「カント実践理性批判」(岩波・大思想文庫)刊。
1937年 「倫理学」(上)(岩波書店)、「面とペルソナ」(岩波書店)刊。
1938年 「孔子」(岩波・大教育家文庫)、「人格と人類性」(岩波書店)刊。
1939年 法隆寺壁画保存調査会委員。「改稿日本古代文化」(岩波書店)刊。
1940年 「改訂日本精神史研究」(岩波書店)。
1942年 「倫理学」(中)(岩波書店)、「ニイチエ研究」(改訂版・筑摩書房)刊。
1943年 「尊皇思想とその伝統」(岩波書店)刊。東京帝国大学評議員(-1947年)。
1944年 「日本の臣道・アメリカの国民性」(筑摩書房)刊。
1946年 「ホメーロス批判」(要書房)刊。
1947年 「改訂古寺巡礼」(岩波書店)刊。学術研究会議第一回会員。国立博物館評議員会評議員。
1948年 「ポリス的人間の倫理学」(白日書院)、「ケーベル先生」(弘文堂・アテネ文庫)、「ゼーレン・キェルケゴール」(改訂版・筑摩書房)刊。生成会創立同人。機関誌「心」発刊。編集委員。
1949年 停年により東京大学教授依願免官。「倫理学」(下)(岩波書店)刊。文教審議会委員。国立博物館陳列品鑑査委員。日本学士院会員。
1950年 「鎖国」(筑摩書房)、「イタリア古寺巡礼」(要書房)、「近代歴史哲学の先駆者」(弘文堂・アテネ新書)、「ニーチェ・愛する人々へ」(共訳・要書房)刊。日本倫理学会創立、会長(-1960)。文化財専門審議会専門委員(第一分科会)。
1951年 「新稿日本古代文化」(岩波書店)、「埋もれた日本」(新潮社)、「私の信条」(共著・岩波新書)刊。
1952年 「日本倫理思想史」(上下)(岩波書店)。「鎖国」に対し読売文学賞授与。その賞金により日本倫理学会賞を設ける。
1953年 「日本倫理思想史」に対し毎日出版文化賞授与。
1955年 「日本芸術史研究第一巻」(岩波書店)刊。日本ユネスコ国内委員会委員。文化勲章授与。「桂離宮-製作過程の考察」(中央公論社)刊。
1957年 中央公論1月より「自叙伝の試み」連載。正倉院評議員会評議員。
1960年 12月26日永眠。30日青山葬儀所で葬儀が行われた。
1961年 「和辻哲郎全集」(全20巻・岩波書店)刊行開始。

出 典:『日本美術年鑑』昭和37年版(128-129頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「和辻哲郎」が含まれます。
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