本データベースは東京文化財研究所刊行の『日本美術年鑑』に掲載された物故者記事を網羅したものです。 (記事総数 3,120 件)





岡本一平

没年月日:1948/10/11

漫画家岡本一平は疎開先の岐阜県加茂郡に於て10月11日脳溢血のため死去した。享年63。明治19年6月11日北海道函館に生れ、22年大阪に、25年には更に東京に居を移した。36年に商工中学校を卒業し、武内桂舟、徳永柳州、又藤島武二に就き洋画の指導を受けた。39年東京美術学校西洋画科に入学、43年に卒業、尚在学中帝展へ「トンネル横町」を出品入選した。卒業後和田英作の傘下に入り帝国劇場天井画、舞台背景、装置の仕事に携り約1年余を過した。次で45年東京朝日新聞社に入社し、漫画を描き始め遂に漫画を専門とするようになり大正昭和に亘つて活躍した。著書に「世界漫遊」「弥次喜多」「岡本一平全集」がある。

小山内龍

没年月日:1946/11/01

漫画家、童画家として親しまれていた小山内龍は11月1日疎開先の北海道亀田郡で心臓病のため死去した。享年43。本名を澤田鉄三郎といい、明治37年函館に生れた。上京独学して昭和7年新漫画派集団会員となり。以後漫画、童画にわたつて活躍していた。

谷脇素文

没年月日:1946/04/28

漫画家谷脇素文は敗血症のため高知県高岡郡の自宅で死去した。享年69・本名を清澄といい、明治11年高知市に生れ、柳本素石に師事、漫画・挿画等を画いたが、特に川柳漫画に独特の画風を持つていた。

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