森大造

没年月日:1988/08/05
分野:, (彫)

彫刻家集団創型会創立同人の彫刻家森大造は、8月5日心不全のため東京都世田谷区の自宅で死去した。享年88。明治33年(1900)4月15日滋賀県阪田郡に生まれる。昭和2年東京美術学校彫刻科を卒業。同6年第12回帝展に木彫「うらら」で初入選し、以後戦前の官展出品作に「工場の午后」(木彫、第15回帝展特選)、「若き建男」(昭和11年文展招待展)、「海束之正気」(セメント、第4回新文展)などがある。また、新文展発足とともに無鑑査となった。戦後は同25年第6回日展に「不動明王」を出品したが、翌年同志とともに創型会を創立し第1回展に「竜形地蔵」を発表、以後同展に制作発表を行うとともに、同29年には仏教美術協会を組織した。木彫を主とし、後半期は仏教的題材を多く手がけた。

出 典:『日本美術年鑑』平成元年版(267頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「森大造」『日本美術年鑑』平成元年版(267頁)
例)「森大造 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9918.html(閲覧日 2024-04-24)

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