村田豊

没年月日:1988/02/10
分野:, (建)

空気膜構造建築の第一人者として知られる建築家村田豊は2月10日午後6時58分、心不全のため東京都千代田区の半蔵門病院で死去した。享年70。大正6(1917)年11月16日新潟市に生まれる。昭和16(1941)年東京美術学校建築科を卒業し、同年坂倉準三建築研究所に入る。32年坂倉建築研究所を退き、フランス政府招聘技術留学生としてパリに留学、ウージェーヌ・ボードワン、ル・コルビュジェに師事。34年に帰国し、同年村田豊建築事務所を開設する。42年万博本部ビル、45年万博フジグループ・パビリオン及び電力館水上劇場を管圧式空気構造で設計、建設し、45年「管圧式空気構造建築技術の開発」により科学技術庁長官賞を受賞する。46年国際空間構造学会議議長をつとめ、国際会議での講演などでも活躍する。56年神戸ポートピア呼芙蓉グループ・パビリオン、62年国際蘭博覧会の為のパビリオンなど、多くのパビリオン建築のほか、公共のスポーツ・娯楽施設を主に制作した。

出 典:『日本美術年鑑』平成元年版(254頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「村田豊」『日本美術年鑑』平成元年版(254頁)
例)「村田豊 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9889.html(閲覧日 2024-10-15)

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