秋山逸生
木象嵌の重要無形文化財保持者(人間国宝)秋山逸生は、5月22日午前11時44分、狭心症のため千葉県市川市の自宅で死去した。享年86。明治34(1901)年9月27日東京に生まれる。本名清。大正8(1919)年、芝山象嵌の島田逸山に入門し、以後、兄の秋山聴古に木画を、金工の桂光春に彫金を学ぶ。昭和17年第5回新文展に「銀線文象嵌箱」で初入選。以後同展、戦後は日展に出品。また、同41年第13回日本伝統工芸展に「蝶貝象嵌箱」で初入選する。同56年同28回展に「輪華文縞黒檀印箱」を出品してNHK会長賞を受賞。62年重要無形文化財「木象嵌」保持者に認定される。木象嵌の分野では初めての認定となった。奈良時代の木画の技法を取り入れ、貝、象牙などの他に金銀赤銅を用い、モダンで明快な作風を示して木象嵌に新風を吹きこんだ。
出 典:『日本美術年鑑』平成元年版(265頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「秋山逸生」『日本美術年鑑』平成元年版(265頁)
例)「秋山逸生 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9793.html(閲覧日 2024-10-07)
例)「秋山逸生」『日本美術年鑑』平成元年版(265頁)
例)「秋山逸生 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9793.html(閲覧日 2024-10-07)
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