山口猛彦

没年月日:1979/06/06
分野:, (洋)

 日展会員、光風会評議員山口猛彦は、6月6日肺ガンのため東京都府中市の都立府中病院で死去した。享年76。1903(明治36)年1月1日佐賀県伊万里市に生まれ、県立佐賀中学校を経て上京し、川端画学校に学ぶ。1923年東京美術学校西洋画科に入学、藤島武二に師事し28年卒業する。その後長野県松本中学校の教諭をつとめたが、30年再上京し制作活動に専念し、33年第14回帝展に「黒い風景」が初入選する。また、光風会に出品し、同年会友、40年会員となる。43年から陸軍報道班員としてシンガポール、スマトラに従軍、46年帰国する。戦後も光風会、日展に発表し、49年第35回光風会展に「春」「早春」で光風特賞、51年第7回日展に「黒い椅子の部屋」で特選を受け翌年依嘱となる。63年日展会員となり、65年と72年に審査員をつとめる。この間、61年から翌年にかけて第1回の渡欧を行う。また、文芸春秋画廊(63年)、日動サロン(67年)、資生堂画廊(70年)、ギャラリー・ジェイコ(道74、75、78年)で個展を開催する。日展への出品作に「秋果」(48年)「アッシジ風景」(63年)「古本屋」(69年)「街頭」(77年)など。没後、81年4月、佐賀県立博物館で遺作展が開催された。

出 典:『日本美術年鑑』昭和55年版(282-283頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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