中川清
彫刻家、日展参与、日本彫塑会委員長の中川清は、3月11日じん不全のため東京都文京区の東大付属病院で死去した。享年79。明治30年5月21日、滋賀県長浜市に生まれ、大正12年東京美術学校彫刻科を卒業後、同研究科、別科を修業。大正4年二科展に洋画を出品して初入選した。同13年第5回帝展に「腰かけた女」が初入選、以後毎年官展に出品を続け、昭和2年第8回帝展で「立女」が特選、同12年からは文展無鑑査となった。戦後も日展に出品を続け、同27年第8回展に審査員として「裸婦」を出品、以後6回審査員をつとめた。同38年、人間の運動感を表現した「あるく」(第5回日展)で日本芸術院賞を受賞した。同33年日展評議員、同44年日展理事を経て、同48年日展参与に就任する。また、この間東京教育大学講師などを歴任した。日展への出品作に「女と布」(改組第1回)、「萋」(第3回)、「仰視」(第6回)などがあり、他に「三木武吉像」(香川県高松市)、「村上藤一像」(滋賀県長浜市)、「唐獅子(一対)」(東京、静嘉堂文庫)などの作品がある
出 典:『日本美術年鑑』昭和53年版(258-259頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「中川清」『日本美術年鑑』昭和53年版(258-259頁)
例)「中川清 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9567.html(閲覧日 2024-12-12)
例)「中川清」『日本美術年鑑』昭和53年版(258-259頁)
例)「中川清 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9567.html(閲覧日 2024-12-12)
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