木村雨山

没年月日:1977/05/09
分野:, (工,染)

加賀友禅染色家で、人間国宝の木村雨山は、5月9日老衰のため金沢市南新保町の石川県立中央病院で死去した。亮年86。本名文二。金沢市出身で、明治38年高等小学校を卒業後、当時名人といわれた加賀友禅染色家の上村雲嶂に師事し、日本画を大西金陽に学んだ。大正12年独立し、以来加賀友禅の制作ひとすじに打込んだ。昭和3年第9回帝展に「リス文様壁掛」が初入選し、以後帝展、日展、日本伝統工芸展などで活躍した。昭和30年には友禅の部で重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定され、染色界での第1人者と評価された。昭和40年10月紫綬褒章を受賞。同51年4月勲三等瑞宝賞を受賞。その作品は日本画の技法を生かし、描線を自由に表現し、彩色では片刷毛を使ったボカシに工夫をみせるなど、京友禅と異なった加賀友禅独自の作風を展開した。代表作「花訪問着」(昭和40年)、「山吹訪問着」(昭和43年)など多数。

出 典:『日本美術年鑑』昭和53年版(264頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「木村雨山」『日本美術年鑑』昭和53年版(264頁)
例)「木村雨山 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9504.html(閲覧日 2024-07-24)

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