榊本義春

没年月日:1971/01/09
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 前美術院国宝修理所長榊本義春は1月9日尿毒症で没した。享年79歳である。明治25年4月1日奈良県吉野郡に生れ、奈良県吉野工業高等学校卒業後明治42年4月岡倉天心が奈良につくった日本美術院(院長新納忠之介)に就職し、大正6年に技手となって全国の国宝修理事業に従事する。大正9年国宝修理技師となり、各地の寺院に出張して修理を行った。戦後昭和21年1月に三十三間堂内に「美術院国宝修理所」として発足する際に所長に就任し、奈良から移った同修理所を現在の京都国立博物館内に定着させた。昭和34年退任し、それ以後も顧問として後進の養成に努めた。紫綬褒章(31年)、勲四等瑞宝章(41年)受賞。主な修理物件は唐招提寺金堂諸仏、鎌倉地方の諸仏。蓮華王院(三十三間堂)十一面千手観音千体仏のほとんど全てを修理、鳳凰堂阿弥陀如来坐像など。

出 典:『日本美術年鑑』昭和47年版(79頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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