深水正策

没年月日:1972/10/14
分野:, (版画)

享年72才。版画家深水正策は1900年9月28日長野県木曽福島の母の郷里で生れた。上智大学中退後アメリカに渡ってコロンビア大学とハーバード大学に学び、またヨーロッパにも渡って6年を過した。太平洋美術会に属する。1957年ごろから10年間余にわたって銀座・渡辺木版画店のサロンで毎月一回版画懇話会を上野誠と主催して版画研究に尽力した。太平洋画会でも版画を指導。主要作品「ピノキオ」(ドライポイント)、「真夏の夜の夢」(エッチング)、「死の灰」「黒い雨」(木版)。他に翻訳および青少年向伝記小説集の著作がある。1967年現在で北多摩郡狛江町狛幼稚園、代々木東京高等服装女学院に勤務。親友には故人となった荻島安二、中村義男がいた。なお、雑誌「全線」第5巻7月号(1964年)に自筆略歴の記載がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和48年版(87頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「深水正策」『日本美術年鑑』昭和48年版(87頁)
例)「深水正策 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9315.html(閲覧日 2024-04-16)

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