岡部繁夫

没年月日:1969/03/10
分野:, (洋)

 洋画家、独立美術協会会員の岡部繁夫は、3月10日午後2時25分、心不全のため東京都目黒区の自宅で死去した。享年57歳。明治45年2月25日広島県呉市で生まれた。高畠達四郎鈴木保徳に師事、独立美術展に出品、昭和25年独立賞を受け、同30年準会員に推薦され、同34年会員となった。昭和22年銀座・松坂屋で第1回個展を開いたのを皮切りに同31年第2回(銀座・村松画廊)、同38年第3回、同41年第6回(銀座・文芸春秋画廊)と毎年意欲的な個展発表を続行し、しかも晩年は、モノクロームのパートの厚い抽象画態の作品を制作し、殊に“プルシャンブルーの中に自己を求め、自己をみつめ、偶然にたよらず、自己表現を最も明確に自己に忠実でありたい”という作家の言葉通りに独特の作風を創案確立して、しばしば秀作展、国際展に選出された。代表作「春の饗宴」「春の譜」「作品R」「作品US」「作品UZ」など。
 略年譜
昭和34年 独立美術協会会員に推挙。
昭和38年 「芸術新潮」ベストテンに挙げらる。
昭和39年 朝日新聞社主催、選抜秀作美術展出品。
昭和39年 世界現代美術展招待出品。
昭和39年 優秀作品政府買上(国立近代美術館所蔵)。
昭和40年 朝日新聞社主催、選抜秀作美術展出品。
昭和40年 毎日新聞社主催、日本国際美術展招待出品(優秀賞受賞)。
昭和40年 第5回個展(銀座文芸春秋画廊)。
昭和40年 現代美術の動向展選抜出品(京都国立近代美術館)。
昭和40年 今日の作家’65年選抜出品。
昭和40年12月 アメリカ・ヒューストンにて個展。
昭和41年 朝日新聞社主催、選抜秀作美術展出品。
昭和41年3月 カースル・アタミ壁画制作。
ニューヨークにて第1回日本芸術祭招待出品、代表使節団員として渡米、メキシコ、ホノルルを経て帰国。
昭和41年5月 毎日新聞社主催、現代展招待出品。
昭和41年10月 第6回個展(銀座文芸春秋画廊)
アメリカにて個展。
昭和42年1月 広島県呉市勤労者文化会館壁画制作。
昭和42年2月 拓殖大学壁画制作。
昭和42年8月 日本ダイナースクラブ壁画制作。
昭和42年10月 第2回日本芸術祭招待出品、ニューオリンズ、ヒューストンにて。
昭和43年1月 渡米(ニューヨーク)
昭和43年5月 第3回日本芸術祭招待出品、メキシコにて。
昭和43年10月 国立近代美術館主催、東西美術交流展招待出品。
昭和44年 第4回日本芸術祭出品(国際芸術見本市協会会長賞受賞)。

出 典:『日本美術年鑑』昭和45年版(69-70頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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