有岡一郎

没年月日:1966/01/24
分野:, (洋)

 立軌会会員の洋画家、有岡一郎は、1月24日午後11時、脳出血のため神奈川県の自宅で死去した。享年65才。有岡一郎は、明治33年(1900)8月26日、京都市で生れ、大阪府堺市で育ち、大正6年大阪市明星商業学校を中途退学して上京、本郷洋画研究所に入所して岡田三郎助に師事した。大正8年、第1回帝展から毎回官展に出品し、昭和9年15回帝展に「玉葱をむく女」を出品して特選となり黒田奨励賞を受賞、翌10年帝展改組のときの第2部会1回展に「T先生像」で文化賞をうけた。また、本郷研究所出身者による春台美術展(昭和5年以降)に創立時から参加した。戦争中には海軍から派遣されてジャワ、バリー島などに行き、昭和12年、大本営の依頼で「ジャワ沖海戦の図」を制作し、大東亜戦争美術展に出品した。戦後は、無所属から一時日展に出品したが、昭和25年立軌会に会員として参加し、第2回展から出品した。
作品略年譜
自画像(大正8年帝展1回展)屋根と樹(同2回展)安田君の肖像(同3回展)肖像(第4回展)首飾りの女(同6回展)初秋郊外(同7回展)二人の肖像(同8回展)本を持ってる肖像(同9回展)家族(同11回展)赤いチョッキの男(同13回展)樂器をもちて(同14回展)玉葱をむく女(同15回展黒田奨励賞・東京国立近代美術館蔵)T先生の像(第二部会1回展文化賞)マリアーヌと祖父(新文展招待展)港(文展2回展)青い手袋(同3回展)婦人像(二千六百年奉祝展)外誌より得たるモチーフ(同4回展)ジャワ沖海戦(大東亜戦争美術展)赤いチョッキの男(昭和24年5回日展)独唱者・先生・マンジアーレA、B(立軌会4回展)アンサンブル・アシジの聖・先生の肖像他4点(同5回展)食事・或る肖像他3点(同7回展)僧院の歌・祖父と孫たち・祭の日他3点(同8回展)楽隊と児共・習作(同9回展)画家・演劇・スラブの歌(同10回展)子供の歌A・子供たちの歌B・街他4点(同11回展)演劇・歌う聖母・素描(同12回展)歌う・歌う・習作(同13回展)歌う・素描(同14回展)ペトルーシカより・習作など5点(同15回展)

出 典:『日本美術年鑑』昭和42年版(134-135頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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