大高猛

没年月日:2000/01/22
分野:, (デ)
読み:おおたかたけし

 グラフィックデザイナーで、浪速短期大学名誉教授の大高猛は、1月22日午前6時5分、急性すい炎のため大阪市中央区の病院で死去した。享年73。1926(大正15)年4月20日、山口県豊浦郡豊浦町に生まれる。1948(昭和23)年、明治工業専門学校を卒業後、53年に大高デザインを設立。55年、日宣美展で特選受賞。66年、大阪万国博覧会のために、五大陸をイメージした桜の花びらのシンボルマークが選ばれる。67年から70年まで、同博覧会のアートディレクターをつとめた。69年、東京ADC賞受賞。81年、国際デザイン交流協会アートディレクターをつとめ、83年には、神戸ワイナリー環境デザイン総合ディレクターとなり、大阪府産業功労賞を受賞。1994(平成6)年、「クリエーター大高猛の仕事、私事展」(京阪百貨店)を開き、その多彩な業績が回顧された。95年、大阪市文化功労賞を受ける。そのほか、日清カップヌードルのパッケージデザイン、関西国際空港のキャラクターデザインなどを手がけ、2000年春の選抜高校野球大会の優勝メダルのデザインが、最後の仕事となった。 

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(227-228頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「大高猛」『日本美術年鑑』平成13年版(227-228頁)
例)「大高猛 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/28166.html(閲覧日 2024-10-07)

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