和田徹

没年月日:1995/09/06
分野:, (洋)

 立軌会同人の洋画家和田徹は9月6日午後7時44分胃静脈りゅう破裂のため死去した。享年72。大正12(1923)年1月24日東京都港区麻布市兵衛町2-36に生まれる。本名嘉之(よしゆき)。東京市中野高等無線電信学校を卒業して昭和16(1941)年、旭石油株式会社船舶部に入社。同19年に入営し、21年復員。同22年より24年まで角浩の主催する近代絵画研究所に学び、同25年より猪熊弦一郎の主催する純粋美術研究室に学ぶ。同年読売アンデパンダン展に出品。同26年第15回新制作展に「築港」で初入選。同28年第17回展から19回展まで、また同33年第22回展より24回展まで出品するが、同36年に同会を退会する。このころから版画家菅野陽に銅版画を学ぶ。同37年および39年養清堂画廊で銅版画展を開催。同40年イスラエルハイファ美術館版画展に銅版画を出品する。同41年第10目安井賞展に出品。同44年立軌会展に招待出品して以後同会に出品し、同45年会員となる。主な個展に同52年大阪大丸本店、同58年東京新宿の小田急百貨店、同60年および62年に日本橋三越、同63年および平成3年東京渋谷東急本店、同4年横浜高島屋、同7年上野松坂屋での油彩展がある。海にちなむモティーフを好んで描き、静謐な画風を示した。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(324頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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