渡辺祐一郎

没年月日:1995/04/11
分野:, (洋)

 日展評議員の洋画家渡辺祐一郎は、4月11日午前9時19分、呼吸不全のため東京都墨田区の白鬚橋病院で死去した。享年74。大正10(1921)年3月9日に北海道小樽市に生まれ、昭和17(1942)年東京美術学校油画科を卒業、藤島武二に師事した。戦後の同23年の第10回一水会展に「埋立地」を出品、一水会賞を受ける。同27年の第8回日展に「雪の運河」を出品、特選・朝倉賞を受賞した。翌年には、一水会会員となり、日展にも無鑑査出品した。同32年にフランスに留学、翌年帰国して、同34年に東京大丸で滞欧作品展を開催。同50年に日展会員となり、同63年には、日展評議員、また一水会常任委員となった。近年は、彫塑的な量感のある二人の裸婦像を自然のなかにおいた構成による作品を毎回日展に出品していたが、平成7(1995)年の第27回日展には、そのシリーズとして「雲と裸婦」が遺作として出品された。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(317-318頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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