富成忠夫

没年月日:1992/09/25
分野:, , , (洋,写)
読み:とみなりただお

 画家として活動する一方で植物を被写体とした写真を撮り続け、「植物写真」の分野を確立した富成忠夫は、9月25日午後0時15分、東京都千代田区の三井記念病院で死去した。享年73。大正8(1919)年8月17日、山口県下関市に生まれる。昭和17年東京美術学校油画科を卒業し、同22年自由美術家協会会員となった。同展には「アイロンをかける女」(同25年第14回)、「室内」(同26年第15回)、「黒い屍」(同27年第16回)、「ジャズ」(同28年第17回)、「崩壊」(同30年第19回)等を出品したが、同32年第21回展に「老いたユニコーン」を出品後同会を退く。同33年からは美術グループ「同時代」の活動に同45年まで参加。その後は写真の仕事に傾き、植物写真家として活躍した。代表作に写真集『森の中の展覧会』があり著書に『日本の花木』『野草ハンドブック』等がある。「週刊朝日百科・世界の植物」の編集委員をもつとめた。

出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(323頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月26日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「富成忠夫」『日本美術年鑑』平成5年版(323頁)
例)「富成忠夫 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10466.html(閲覧日 2024-04-24)

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