蛯子善悦

没年月日:1993/01/31
分野:, (洋)
読み:エビコ, ゼンエツ*、 Ebiko, Zen’etsu*

 国画会会員、サロン・ドオトンヌ会員でフランス在住の洋画家蛯子善悦は1月31日午後3時30分、急性骨髄機能不全のため、パリのオテル・デュー病院にて死去した。享年61。昭和7年(1932)年1月17日、北海道椎内市に生まれる。終戦とともに函館市に移住。北海道在住の画家田辺三重松、橋本三郎に学んで絵を描き始める。同32年武蔵野美術学校を卒業し、同36年第35回国画会展に「風(白)」で初入選。同37年第36回国画会展に「将軍」「貴婦人」を出品して国画賞を受け、同39年同会会友、同40年同会会員となった。同年現代日本美術展にも出品する。同44年安井賞展に出品。同47年渡仏して帰国するが、同49年再渡仏し、以後パリに住んで制作した。同51年よりサロン・ドオトンヌに出品を続け、同52~55年および57年にはサロン・デ・ザンデパンダンにも出品。同60年サロン・ドオトンヌ会員となった。日本では同56、58、62年に日動サロンで、60年、平成2年に日動画廊で個展を開き、パリでは同59、61年および平成元年にギャラリー・ジョエル・サランで個展を開催したほか、札幌、大阪等で個展を開いた。柔らかい光のふりそそぐ海の風景や室内の静物を好んで描き、淡灰色を帯びた白を基調とし、用いる色彩の数を限って、彩調の交響する明るく洒脱な画風を示した。

「*」の読み、ローマ字表記はWeb NDL Authoritiesを利用
出 典:『日本美術年鑑』平成6年版(316頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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