菅谷邦敏

没年月日:1992/05/05
分野:, (洋)
読み:すがやくにとし

 日展評議員、光風会会員の洋画家菅谷邦敏は、5月5日正午、呼吸不全のため川崎市中原区の病院で死去した。享年79。大正3(1914)年2月2日、栃木県栃木市に生まれる。昭和11(1936)年中央大学法学部を中退。川崎市富士電機株式会社に務めるが、同20年から小絲源太郎に絵を学び、同21年第1回日展に「人形ノアル静物」で初入選。以後日展に出品を続け、同22年第3回展に「飾棚」を出品して特選、同25年第6回日展に「雨」を出品して再び特選を受賞した。また、同22年第33回光風会展に「ギヤマンのある静物」で初入選するとともに光風賞を受け、同年同会会員となった。同36年渡欧し翌年帰国。同年の第5回社団法人日展に「飛行機雲」を出品して菊華賞を受賞。同40年日展会員、同57年同評議員となった。初期には静物画を中心に制作したが、後、風景画を多く制作するようになり、雪景、水のある風景などを描くことを好んだ。

出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(317頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月26日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「菅谷邦敏」『日本美術年鑑』平成5年版(317頁)
例)「菅谷邦敏 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10430.html(閲覧日 2024-04-20)
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