中畑美那子
行動美術家協会会員の洋画家中畑美那子は、2月4日午前7時40分、急性心不全のため兵庫県尼崎市の自宅で死去した。享年85。明治37(1904)年11月1日、大阪市に生まれる。大阪府立梅田高等女学校(現、大手前高校)を経て、昭和8(1933)年恵美須町独立研究所に学ぶとともに、小出三郎に師事する。同13年新関西美術展に入選し、同17年同展で新関西美術賞受賞。同年関西女子美術学校1年を修了する。同18年より小林武夫に師事し、同年全関西展に初入選する。戦後は同21年第1回展より行動美術家協会展に出品し、同28年第8回同展に「鮭とかれい」「机上静物」「枯蓮とかれい」を出品して行動美術賞を受け、同32年同会会友、同51年同会会員に推された。大阪を中心に個展での作品発表も行なった。初期から一貫して静物画を描き、対象の形体、色彩を写実的に描くことにとらわれず、自由で素朴な作風を示した。
出 典:『日本美術年鑑』平成3年版(288頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「中畑美那子」『日本美術年鑑』平成3年版(288頁)
例)「中畑美那子 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10389.html(閲覧日 2024-10-05)
例)「中畑美那子」『日本美術年鑑』平成3年版(288頁)
例)「中畑美那子 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10389.html(閲覧日 2024-10-05)