市川禎男

没年月日:1993/02/25
分野:, (版)
読み:いちかわさだお

 童画、版画を制作した市川禎男は2月25日午前8時48分、脳こうそくのため東京都杉並区の前田病院で死去した。享年72。大正10(1921)年1月28日、東京都下谷に生まれる。昭和15年川端画学校洋画科修了。在学中の同14年から16年まで劇団東童の美術部員として舞台美術、装置などを制作。同16年から22年まで新児童劇団美術部長をつとめる。同23年自由美術展に出品。同24年日本童画会に入会し同会会員となる。同26年第5回日本童画会展で日本童画会賞受賞、同27年日本版画協会展で根市賞を受賞し同会員となる。同33年共著『子どもの舞台美術』(さ・え・ら書房)でサンケイ児童出版文化賞受賞。初山滋に師事し、児童図書の挿絵、装丁、版画を制作した。また、日本美術家連盟に所属し同41年著作権法改正にあたり、美術家著作権運動に積極的に参加した。代表作品に『大地の冬の仲間たち』『サムライの子』『雪ぼっこ物語』『いさご虫のよっ子ちゃん』『チョウのいる丘』『赤い貨車』『ぼくのおうち』『空いろのレンズ』『紙すきの村』『天の園』『光と風と雲と樹と』等がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成6年版(319頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月26日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「市川禎男」『日本美術年鑑』平成6年版(319頁)
例)「市川禎男 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10359.html(閲覧日 2024-04-27)

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