初山滋
日本童画家協会会員・日本版画協会名誉会員の初山滋は、2月12日午後0時5分、肺炎のため東京・板橋区の日大板橋病院で死去した。享年75歳。明治30年7月10日東京浅草に生れた。本名繁蔵。浅草田原町田島小学校を卒業、まもなく染物屋に奉公、染物下絵で才能を示し、明治44年井川浩崖に弟子入りして風俗画や挿絵の指導をうけた。大正8年以後、北原白秋、浜田広介、小川未明らの児童文学興隆期に、その童謡・童話集の装釘、挿絵に幻想的抽象的な画風で名声を確立した。また、昭和5年頃から木版画の制作もはじめ、個展や日本版画協会展で作品を発表した。昭和35年には、スイス、ルガノ国際版画展に出品した。42年6月、童画「もず」(至光社絵本)で国際アンデルセン賞の国内賞を受けた。41年には紫綬褒章、45年には勲四等旭日小綬章を受けた。
出 典:『日本美術年鑑』昭和49・50年版(245頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「初山滋」『日本美術年鑑』昭和49・50年版(245頁)
例)「初山滋 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9461.html(閲覧日 2025-04-29)
例)「初山滋」『日本美術年鑑』昭和49・50年版(245頁)
例)「初山滋 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9461.html(閲覧日 2025-04-29)
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- ■美術界年史(彙報)
- 1951年05月 第三回装幀賞決る
- 1960年01月 ルガーノ国際版画展出品作家きまる
- 1946年07月 日本童画会結成
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