内間安瑆

没年月日:2000/05/09
分野:, (版)

 木版画家内間安瑆は、5月9日夕刻(現地時間)、米国ニューヨーク市の病院で死去した。享年79。1921(大正10)年、沖縄県出身の両親が移住した米国カリフォルニア州ストックトンに生まれる。1940(昭和15)年に来日、44年早稲田大学建築科を中退して、絵画を独学する。52年頃から木版画制作をはじめる。54年、デモクラート美術協会の青原俊子を結婚。55年、最初の個展(銀座、養清堂画廊)を開催するとともに、日本版画協会会員となる。58年1月、東京銀座の養清堂画廊で泉茂吉田政次と版画三人展、同年10月、同画廊で利根山光人駒井哲郎、浜田知明等と「版画八人集」展開催。59年渡米、ニューヨークに住む。以後、日米両国での個展のほか、70年の第35回ヴェネチア・ビエンナーレ、72年のイタリアで開催された第2回国際現代木版画トリエンナーレなど、国際展にも出品をつづけた。しかし、82年に病に倒れ、以後制作は中断していた。代表作となった「Forest Byobu」(81年)にみられるように、多色木版画によって、色彩の豊かさと変化を、繊細な感覚で表現した。これは、浮世絵の伝統的な木版画技法を活用して、多色刷りの「色面織り」と称する独自の技法によって表現されたもので、米国、日本で高く評価された。

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(234頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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