中村博直

没年月日:1991/09/09
分野:, (彫)

 日展理事、日本彫塑会理事の彫刻家中村博直は、9月9日午後零時2分、肺がんのため東京都国立市の自宅で死去した。享年74。大正5(1916)年9月15日神奈川県愛甲郡に生まれる。昭和12(1937)年3月、沢田政廣に入門して木彫を学び、同21年第1回日展に「春庭」で初入選。以後同展に出品を続け、同24年第5回日展に「立女」を出品して特選。同35年第3回社団法人日展に「立つ少女」を出品して再び特選となり、同39年日展会員となった。同40年日本橋高島屋で初めての個展を開催。同57年第14回改組日展出品作「女性」で同展文部大臣賞を受け、翌58年同展に出品した「静秋」などにより同61年度日本芸術院賞を受賞した。裸婦をモチーフとして季節の趣を表わす作品を得意とし、古典的木彫技法を用いて、西洋的に理想化された人体像を彫りあげた。

日展出品歴
第1回日展(昭和21年春)「春庭」、2回(同年秋)「秋日」、3回「潮風」、4回「男」、5回「立女」(特選)、6回「若き女」、7回「希望」、8回「裸女」、9回「女性」、10回(同29年)「裸婦」、11回「女性」、12回「深秋」、13回「初秋」、第1回社団法人日展(同33年)「若い女」、2回「裸婦A」、3回「立つ少女」(特選)、4回「秋冷」、5回「女」、6回「望洋」、7回「深みゆく秋」、8回「滴露」、9回「裸女」、10回(同42年)「静観」、11回「秋流」、第1回改組日展(同44年)「初秋」、2回「壷を持つ女」、3回「炎夢」、4回「若い女」、5回「そよ風」、6回「秋想」、7回「衣をまとう女」、8回「女性」、9回「残暑去り初秋の頃」、10回(同53年)「腰かけた女性」、11回「水辺」、12回「粧い」、13回「パラソルを持つ女」、14回「女性」(文部大臣賞)、15回「静秋」、16回「炎夢」、17回「女」、18回「炎夢」、19回「好日」、20回(同63年)「夢」、21回「清楚」、22回「暖秋」

出 典:『日本美術年鑑』平成4年版(302頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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