北村正信

没年月日:1980/04/22
分野:, (彫)

 日展参与の彫刻家北村正信は、4月22日午前2時10分老衰のため東京都杉並区の自宅で死去した。享年91。1889(明治22)年1月3日新潟県西頚城郡に生まれ、太平洋画会で彫刻を学ぶ。制作期間が長く、1911年第5回文展に「炭臺の男」が初入選して以来、極めて旺盛な制作意欲により78年の第10回日展まで出品を続けている。18年第12回文展で「ひかり」が特選となり、翌年から無鑑査出品となった。また22年を最初として62年までたびたび審査員をつとめ、55年から57年まで参事、58年からは評議員となり、74年以後参与をつとめた。主な作品は、前述「ひかり」、文部省買上げとなった36年文展招待展出品「羞恥」、51年第7回日展「ポーズ」、日比谷公会堂内の「安田善次郎像」など。
出品歴
1911年 第5回文展 「炭臺の男」 初入選
1912年 第6回文展 「鍛工」
1913年 第7回文展 「女労働者」
1914年 第8回文展 「絶望」
1915年 第9回文展 「髪」三等賞受賞、「花の精」
1916年 第10回文展 「希望」
1917年 第11回文展 「若い女」「闇の力」
1918年 第12回文展 「ひかり」 特選
1919年 第1回帝展 「花のしづく」 無鑑査
1920年 第2回帝展 「蝶の夢」
1921年 第3回帝展 「某氏の母」「浴後」 無鑑査
1922年 第4回帝展 「夢」 審査員
1924年 第5回帝展 「女」「越壽三郎氏の像」 委員
1925年 第6回帝展 「曙光」「岡崎氏の像」 委員
1926年 第7回帝展 「春のささやき」「あこがれ」 委員
1927年 第8回帝展 「水のほとり」 委員
1928年 第9回帝展 「新緑」 無鑑査
1929年 第10回帝展 「凝視」
1930年 第11回帝展 「春の作1930年」 審査員
1931年 第12回帝展 「髪」
1932年 第13回帝展 「つぼみ」
1933年 第14回帝展 「静寂」 審査員
1934年 第15回帝展 「髪をまく女」
1936年 文展招待展 「羞恥」
1937年 第1回新文展 「みのり」 無鑑査
1938年 第2回新文展 「髪を洗ふ女」 審査員
1939年 第3回新文展 「光を浴びて」 無鑑査
1942年 第5回新文展 「夢」 無鑑査
1946年 第1回日展 「かげ」
1946年 第2回日展 「手鏡」 審査員
1947年 第3回日展 「よあけ」招待、審査員
1948年 第4回日展 「湖畔」 依嘱
1949年 第5回日展 「みのりの秋」 依嘱
1950年 第6回日展 「女性」 依嘱
1951年 第7回日展 「ポーズ」 依嘱
1952年 第8回日展 「凝視」 審査員
1953年 第9回日展 「山脇先生像」 依嘱
1954年 第10回日展 「浴後」 依嘱
1955年 第11回日展 「早春」 審査員、この年より参事。
1956年 第12回日展 「こかげ」
1957年 第13回日展 「陽光」
1958年 第1回新日展 「薫風」審査員、この年より評議員。
1959年 第2回新日展 「朝」
1960年 第3回新日展 「あけぼの」
1961年 第4回新日展 「想」
1962年 第5回新日展 「姿」 審査員
1963年 第6回新日展 「裸婦」
1964年 第7回新日展 「砂丘」
1966年 第9回新日展 「髪」
1967年 第10回新日展 「みどり」
1968年 第11回新日展 「蔭」
1969年 第1回改組日展 「初夏」
1970年 第2回改組日展 「渚」
1971年 第3回改組日展 「さわやか」
1972年 第4回改組日展 「夕ぐれ」
1973年 第5回改組日展 「浴後」
1974年 第6回改組日展 「夏の日」、この年より参与となる。
1975年 第7回回組日展 「シャワーのあと」
1976年 第8回改組日展 「初秋」
1977年 第9回改組日展 「水かがみ」
1978年 第10回改組日展 「時のながれ」

出 典:『日本美術年鑑』昭和56年版(250頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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