安原喜明

没年月日:1980/10/28
分野:, (工,陶)

日展理事の陶芸家安原喜明は、10月28日午前6時30分脳動脈硬化症のため東京都目黒区の自宅で死去した。享年74。1906(明治39)年6月18日東京目黒に生まれ、初め宮川香山、次いで板谷波山に師事し作陶を学んだ。1927年東陶会会員となり、30年第11回帝展に「透陶板嵌込ドアー」を出品し初入選した。39年第3回新文展「炻器盒子」、48年第4回日展「孔雀文透彫盛鉢」で特選となり、49年以来数度審査員をつとめた。50年より日展依嘱出品となり、60年評議員となる。65年第8回日展出品作「炻炻器花挿」が文部大臣賞を受賞し、次いで67年第10回日展の「炻器花挿」が日本芸術院賞を受けた。現代工芸美術家協会常任顧問。
日展出品歴
1946 「白泥象嵌炬器香爐」
「壁面用状差」
1947 「花瓶」
1948 「孔雀文透彫盛鉢」 特選
1949 「陶器盛花器」 審査員
1950 「陶器線彫草花文扁壷」 依嘱出品となる。
1952 「花挿」
1953 「炻器花器試作」
1954 「花器」 審査員
1955 「白泥花器(白夜)」
1956 「炻器花挿(海底)」
1957 「釣花器」
1958 「庭園装飾」 審査員、会員となる。
1959 「炻器花挿」
1960 「炻器花器(植物)」 評議員となる。
1961 「炻器花器(市街)」
1962 「五人の少女」
1963 「夜炻器花挿」 審査員
1964 「炻器花挿(宇宙塵)」
1965 「炻器花挿」 文部大臣賞受賞
1966 「炻器花瓶」
1967 「炻器花挿」 日本芸術院賞受賞(翌年4月)
1968 「炻器線彫文花器」
1969 「炻器花挿」 審査員
1970 「炻器花挿」
1971 「炻器花挿(パラボラアンテナのある街」 監事となる。
1972 「炻器花挿」
1973 「炻器多口瓶」 理事となる。
1974 「炻器花挿印花文」
1975 「炻器花挿」 評議員となる。
1976 「炻器花挿」
1977 「炻器花挿(華)」 理事となる。
1978 「炻器花生」
1979 「花生炻器印花文」
1980 「炻器花生」

出 典:『日本美術年鑑』昭和56年版(266頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「安原喜明」『日本美術年鑑』昭和56年版(266頁)
例)「安原喜明 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9878.html(閲覧日 2024-12-13)

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