熊谷好博子
染色工芸家、日本工芸会正会員の熊谷好博子は、5月24日午后5時15分、肝不全のため、東京豊島区の癌研究会付属病院で死去した。享年67。大正6(1917)年11月11日生まれ。若い頃は日本画を川端龍子について学び、好博子は龍子から受けた雅号。後、江戸友禅に日本画の素養を向けて、独自の力量・作風を成した。昭和52年、大腸がんの手術をしたのを契機に、作品をパネルに仕立てることを行い、昭和56年「友禅による障壁画展」を開いた。
昭和56年に紺綬褒章、昭和57年に紫綬褒章、昭和60年に勲四等瑞宝章を受章した。
作品のうち、美術館蔵品となっているもの。
「雪野」、「韻」 東京国立近代美術館
「山」、「砂丘」 京都国立近代美術館
「神田祭図」、「隅立角通(本藍紋文)」、「江戸解花筏文」 東京都
「山湖」、「変わり亀甲文」 ボストン美術館
「魚鱗文」、「市松しぼり文」 ハーバード大学付属フォッグ美術館
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「熊谷好博子」『日本美術年鑑』昭和61年版(253頁)
例)「熊谷好博子 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9814.html(閲覧日 2024-12-02)
例)「熊谷好博子」『日本美術年鑑』昭和61年版(253頁)
例)「熊谷好博子 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9814.html(閲覧日 2024-12-02)