飯田三美

没年月日:1984/04/19
分野:, (デザイン)

 武蔵野美術大学教授で、プロダクトデザイン工業株式会社社長の飯田三美は、4月19日午前4時30分、クモ膜下出血のため、東京都大田区の牧田総合病院で死去した。享年59。大正13(1924)年12月1日、茨城県新治郡に生まれる。昭和12(1937)年4月、茨城県立土浦高等中学校に入学。同16年4月、東京美術学校に入り、同23年同校工芸科鋳金部を卒業する。同校在学中の同22年、「鋳銅花瓶」で第3回日展に初入選、同23年4月より26年まで横須賀米海軍基地鋳造工場で、米国工業鋳造の研究にたずさわる。この間、同23年東京都輸出工芸展一席となったほか、同26年の日展にも「青耳紋青銅花生」で入選する。合成樹脂による工業製品の研究に従事し、同27年、日産自動車試作工場で自動車の軽量化を研究、同29年、フジキャビンの製作を手がける。同31年フローレンス国際工芸美術展に出品。同33年、武蔵野美術学校助教授となり、教鞭をとる一方、同36年、合成樹脂とデザイン・造形を結びつけた会社プロダクトデザイン工業を設立する。同42年、自動車ボディーの軽量化の研究の成果として本田技術研究所出品のメキシコレース車ボディーを製作し優賞を受けたほか、同43年日本産業見本市においては艦・樹脂加工部を担当、同45年大阪での万博では電気通信館内合成樹脂部を担当・製作する。また同45年より、武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科教授およびプロダクト・デザイン工業社長をつとめる。著作には、同42年鳳山社刊『現代デザイン事典』のうち樹脂部の項他がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和60年版(247頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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