岡本爽太

没年月日:1979/03/13
分野:, (挿)

挿絵画家岡本爽太は、3月13日スイ臓ガンのため東京渋谷の日赤医療センターで死去した。享年57。本名次郎。1921(大正10)年3月15日静岡県浜松市に生まれ、1941年東京美術学校油画科に入学したが、43年10月学徒出陣し45年帰国、46年卒業する。同48年まで学徒出陣した学生のために開設された教室で油絵研究を行う。47年第3回日展に「着物スリーブの女」、国画展第21回に「着物習作」(1)(2)がそれぞれ入選したが、その後挿絵に転じ、59年から翌年にかけて報知新聞に連載された尾崎士郎作「雷電」の挿絵で出版美術連盟賞を受ける。主な新聞小説挿絵に檀一雄作「海の竜巻」、山本周五郎作「風流太平記」、松本清張作「野盗伝奇」、遠藤周作作「快男児・怪男児」があるほか、単行本、雑誌等の装幀、口絵、挿絵も多い。

出 典:『日本美術年鑑』昭和55年版(271頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「岡本爽太」『日本美術年鑑』昭和55年版(271頁)
例)「岡本爽太 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9731.html(閲覧日 2024-04-20)

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