名井萬亀
もと二科会会員、無所属の洋画家、名井萬亀は、9月1日午前7時50分、脳軟化症のため東京都豊島区の自宅で死去した。享年80。名井萬亀は、明治29(1896)年2月1日、広島市に生れ、広島中学校から海城中学校に編入学、卒業後上京して本郷洋画研究所に学んだ。兵役に服務したあと家事に従事するかたわら絵画にたずさわったが、大正15年(1926)渡仏し、昭和8年(1933)まで滞在しサロン・ドートンヌ、アンデパンダン展など出品した。昭和11年東京上野で滞欧作による個展を開催、翌12年第24回二科会展に「静物」「風景」の2点を出品入選している。戦後は一時二科会に属したが直に脱退した。読売アンデパンダン展にも出品したが、その後は主として個展を開催して作品を発表していた。
出 典:『日本美術年鑑』昭和52年版(285-286頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「名井萬亀」『日本美術年鑑』昭和52年版(285-286頁)
例)「名井萬亀 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9701.html(閲覧日 2024-12-12)
例)「名井萬亀」『日本美術年鑑』昭和52年版(285-286頁)
例)「名井萬亀 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9701.html(閲覧日 2024-12-12)
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- ■美術界年史(彙報)
- 1946年09月 二科会一部会員を除名