久村歓治

没年月日:1979/09/19
分野:, (タタラ工)

タタラ工人、文化庁選定保存技術者の久村歓治は、9月19日十二指腸しゅようのため島根県能義郡広瀬町の町立広瀬病院で死去した。享年76。中国山地産の砂鉄を炭火で精錬、日本刀に欠かせない玉鋼をつくる古来のタタラ技術を伝承する村下の一人で技法の復活、伝承に尽くした。1972年11月文化庁の補助で財団法人日本美術刀剣保存協会が島根県仁多郡横田町大品にタタラを再現した際、同じ村下の安部由蔵とともに文化財保護法の選定保存技術者に指定された。

出 典:『日本美術年鑑』昭和55年版(291頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「久村歓治」『日本美術年鑑』昭和55年版(291頁)
例)「久村歓治 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9527.html(閲覧日 2024-12-06)
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