泉靖一

没年月日:1970/11/15
分野:, (学)

東大教授、東大東洋文化研究所々長泉靖一は、11月15日午後2時40分外出先で脳出血のため倒れ、東京都港区東洋病院で死去した。享年55歳。東京出身で、京城大学社会科を卒業した。戦後、明大を経て東大に入った。昭和39年東大教授となり、同45年1月東洋文化研究所長となった。南米アンデスのインカ研究は有名で、昭和35年から3回東大南米アンデス調査団長をつとめ、第2回東大アンデス地帯学術調査団長のとき、コトシュ遺跡を発見、無土器時代の神殿群として世界に話題をまいた。それにより同38年、ペルー政府から最高勲章「オルデン・ドスール」を受章している。文化人類学界の第一人者でその功績は大きく、日本人類学会評議員、日本民族学会理事をつとめる。著書に「インカ帝国」「フィールド・ノート」があり、後者は昭和43年第16回エッセイスト・クラブ賞を受けた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和46年版(109頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「泉靖一」『日本美術年鑑』昭和46年版(109頁)
例)「泉靖一 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9486.html(閲覧日 2024-04-27)

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