今井五郎

没年月日:1972/01/11
分野:, (工,結城紬織)

重要無形文化財、結城紬技術保持者の今井五郎は、1月11日午前9時30分ごろ、税金の青色申告説明会がある小山市役所に行くため自宅近くの停留所でバス待ち中、心臓マヒを起し、近くの病院に運ばれる途中で急逝した。享年61歳。葬儀は13日午後1時から栃木県小山市の自宅で行なわれた。今井は小山市の出身で、小学校を卒業して間もない14歳のときから、男物の亀甲がすりを染める際、糸をくくって模様をつける家業の結城つむぎの「かすりくびり」の技術を習った。昭和31年4月、「結城紬技術保存協会」が国の重要無形文化財の指定を受けたときの代表者となった。45年まで栃木県本場結城紬織物協議会理事とし後継者の育成に尽くした。

出 典:『日本美術年鑑』昭和48年版(59頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「今井五郎」『日本美術年鑑』昭和48年版(59頁)
例)「今井五郎 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9279.html(閲覧日 2024-03-29)
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