片山公一
独立美術協会会員の洋画家、片山公一は、8月3日午前7時、胆のう炎のため杉並区上荻の駒崎病院で死去した。享年57才。片山公一は、明治43年(1910)、広島県福山市に生まれ、法政大学仏文科予科を中退。昭和6年第1回独立展から出品し、中山巍、小林和作、田中佐一郎に師事する。昭和23年独立賞を受賞し、同25年準会員に推され、同26年会員に推薦された。昭和35~38年ヨーロッパに滞在した。
作品略年譜
昭和6年「風景」「青年」(1回独立展)、同7年「人物」(2回展)、同8年「みづのとり」、同10年「鱗粉」「くだものなど」(5回展)、同16年「洗濯女」(11回展)、同17年「帽子を持つ女」(12回展)、同18年「張り物する女達」(13回展)、同19年「若き母」(14回展)、同21年「まひる」「風景」(独立自由出品展)、同22年「秋の暮」「縫物する女」、同23年「尾道風景」「浅橋」(16回展、独立賞)、同25年「肱をつく女」「都会風景」(18回展)、同26年「お茶の水風景」「ニコライ堂」「尾道水道」(19回展)、「港町河岸」(5回美術団体連合展)、同27年「横浜風景」「落合風景」(20回展)、同28年「杉と水」「ボート買場」(21回展)、同29年「長崎港」「丘の家」(22回展)、同30年「丘の家」「樹のある風景」(23回展)、同31年「ボート置場」「赤坂附近」「石段のある風景」(24回展)、同32年「家と木と水」(25回展)、同33年「木・海・家」「家」「木のある風景」(26回展)、同37年「フローレンスA」「フローレンスB」「ベニス」「公園」(30回展)、同38年「風景」「人と静物」(31回展)、同39年「家と舟」「海の母子」(32回展)、同40年「風景」「猿を抱く女」(33回展)、同43年「南仏の港」「ルノワールの庭」(36回展)、同44年「ルクサンブルグ公園」「カーニュ風景」(37回展)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
例)「片山公一」『日本美術年鑑』昭和45年版(71頁)
例)「片山公一 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9210.html(閲覧日 2024-10-10)