酒井三良子

没年月日:1969/06/08
分野:, (日)

日本画家で、日本美術院監事の酒井三良子(本名三良)は、6月8日慢性腹膜炎のため、大塚の癌研究所付属病院で死去した。享年72才。葬儀は12日日本美術院葬として同院において執り行われた。明治30年福島県に生れ、坂内青嵐に師事した。大正8年第2回国画創作協会に「雪は埋もれつつ正月はゆく」で初出品して入選し、翌年は院展に出して入選した。昭和元年日本美術院同人となり、戦後は日展にも出品し、昭和37年「かまくら」では文部大臣賞となった。おもな作品にこのほか「災神を焼く残雪の夜」(大正8年)があり、昭和43年第53回院展「水辺夏日」が最終出品となった。俳味豊かな水墨画にその特色を示した。

出 典:『日本美術年鑑』昭和45年版(75頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「酒井三良子」『日本美術年鑑』昭和45年版(75頁)
例)「酒井三良子 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9107.html(閲覧日 2024-04-16)
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