坪井九馬三
考古学の権威、元東大文学部教授文学博士坪井九馬三は豫て病気療養中であつたが1月21日午後逝去した。享年78。岐阜県の出身。彼の専門は西洋史学にあつたが、凡そ朝鮮史にあれ蒙古史にあれ、史学各分野に於てその啓発せるところ少くなく、又補助学として古文書学、金石学、歴史地理学、言語学、考古学に対しても多大の関心を寄せ、或は本邦銅鐸及支那鏡鑑の研究に、或は東西文化の交渉に関する研究に新機運を促す等、考古学界に対して史学者の立場から多大の示唆と鞭撻を与へた。昭和5年三宅博士の後を承けて考古学会の会長に就任し逝去の日に及んだ。
出 典:『日本美術年鑑』昭和12年版(142頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「坪井九馬三」『日本美術年鑑』昭和12年版(142頁)
例)「坪井九馬三 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8506.html(閲覧日 2024-10-07)
例)「坪井九馬三」『日本美術年鑑』昭和12年版(142頁)
例)「坪井九馬三 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8506.html(閲覧日 2024-10-07)
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