佐崎霞村

没年月日:1939/01/09
分野:, (彫)

木彫家佐崎霞村は病気のため1月9日逝去した。享年62歳。本名宗二、明治11年3月22日、造園師佐崎宗平(号可村)の次男として東京に生れた。初め京都の大仏師内藤光石に入門し、24歳の時上京して竹内久一に師事した。大正11年帝展に初入選し、昭和5年大作「執金剛神」が特選となり、無鑑査に推された。帝展には常に薄肉彫刻仏像を出品し、「聖観」「不動」「寂光」等が主なもので又毎回日本木彫会に出品したほか、昭和11年に比叡山阿弥陀堂本尊の木彫丈六如来像を制作し、同13年には浅草本願寺別院内陣蟇股彫刻を製作してゐた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和15年版(118頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「佐崎霞村」『日本美術年鑑』昭和15年版(118頁)
例)「佐崎霞村 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8441.html(閲覧日 2024-11-06)

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