宮崎徹

没年月日:2015/02/20
分野:, (学)
読み:みやざきとおる

 鎌倉市鏑木清方記念美術館副館長兼主任学芸員の宮崎徹は2月20日死去した。享年53。
 1961(昭和36)年5月13日、埼玉県浦和市に生まれる。85年立正大学文学部英文学科卒業。翌86年から88年まで中国・鄭州大学に留学。1993(平成5)年財団法人鎌倉市芸術文化振興財団に入職。鎌倉芸術館の運営にかかる施設課を経て、総務課在職中に鎌倉市鏑木清方記念美術館(1998年開館)の設立に関わる。2000年より同美術館に学芸員として奉職。04年より主任学芸員、13年より副館長兼主任学芸員を務める。
 同美術館では01年より鏑木清方の画業についての調査研究の成果を叢書図録として刊行し始め、主担当として執筆と編纂を行なう。肉筆画のみならず新聞・雑誌に掲載された口絵・挿絵をも網羅したその内容は、卓上芸術を標榜した清方のカタログレゾネとして高く評価される。教育普及活動にも力を入れ、09年には子供向けに日本画の画材や技法をやさしく解説した冊子『日本画を描いてみよう!』を制作・発行。また館外でも美術館「えき」KYOTOでの「鏑木清方の芸術展」(2008年)の監修・企画をはじめ、サントリー美術館(2009年)、平塚市美術館(2012年)、佐野美術館(2014年)、千葉市美術館(2014年)等での鏑木清方関連の企画展に協力。2008年、別冊太陽『鏑木清方 逝きし明治のおもかげ』を執筆、編集協力を行ない、14年には『鏑木清方 江戸東京めぐり』(求龍堂)、『鏑木清方 清く潔くうるはしく』(東京美術)を刊行、清方の魅力を広く伝えることに努めた。その業績については、有志による『宮〓徹氏追悼文集』(2017年)に詳しい。

出 典:『日本美術年鑑』平成28年版(530頁)
登録日:2018年10月11日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「宮崎徹」『日本美術年鑑』平成28年版(530頁)
例)「宮崎徹 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/808986.html(閲覧日 2024-06-13)
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