藤松博

没年月日:1996/12/01
分野:, (洋)
読み:ふじまつひろし

 前衛的な作品で知られた洋画家の藤松博は12月1日午後2時35分、脳こうそくのため東京都新宿区の東京医大病院で死去した。享年74。大正11(1922)年7月12日、長野県に生まれる。昭和20年東京高等師範学校を卒業。瀧口修造と交友し、同27年読売アンデパンダン展に「手相」を出品。翌年同展に「花火」「玉のり」などを出品し、前衛的な作風で注目される。同31年渡米し、36年までニューヨークに滞在して活動する。帰国後、切り紙風のシルエットのような人体像や色斑による人体像を描き、抽象表現に学んだ具象画で注目された。代表作に「月(ひとがた)」や「旅人」の連作などがある。

出 典:『日本美術年鑑』平成9年版(354頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「藤松博」『日本美術年鑑』平成9年版(354頁)
例)「藤松博 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10651.html(閲覧日 2024-04-19)

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