服部正一郎

没年月日:1995/03/20
分野:, (洋)
読み:はっとりしょういちろう

 日本芸術院会員で、二科会常務理事の洋画家服部正一郎は、3月20日午後10時12分、胃がんのため、茨城県取手市の取手協同病院で死去した。享年87。明治40(1907)年11月17日、茨城県稲敷郡龍ヶ崎町に生まれ、龍ヶ崎中学校を卒業後、日本美術学校を修了。昭和4(1929)年第16回二科展に「庭」が初入選、以後同展に出品をつづけ、同10年の第22回展に「八丈島風景」等4点を出品、特待を受ける。同16年の第28回展に「初夏風景」、「初秋砂原岳」を出品、会員に推挙された。戦後は、同会の評議員、常務理事を歴任したほか、同42年の第52回展に出品の「水郷」によって芸術院賞を受け、同62年には日本芸術院会員となった。緑豊かな山野の光景を大きな色面でとらえた風景画を毎回出品していたが、平成6年の第79回二科展の「山湖」が最後の出品となった。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(315頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「服部正一郎」『日本美術年鑑』平成8年版(315頁)
例)「服部正一郎 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10625.html(閲覧日 2024-04-26)

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