中村一郎

没年月日:1993/05/11
分野:, (洋)
読み:なかむらいちろう

 日展評議員の洋画家中村一郎は、5月11日午後5時43分、急性呼吸不全のため岡山県玉野市の市民病院で死去した。享年74。大正7(1918)年10月1日、岡山県玉野市に生まれる。昭和26(1951)年、第7回日展に初入選、同32年の第13回展では、「熱処理工場」が特選となった。同32年から翌年にかけて渡欧、その折に取材した作品をもとに同34年に最初の個展(東京、日本橋画廊)開催。同52年には、日展審査員となり、翌年から会員となった。また、長年にわたる功績に対して、同48年に岡山県文化奨励賞、同63年には岡山県文化賞を受賞した。風土に根ざした重厚なマチエールの風景画を多く残した。

出 典:『日本美術年鑑』平成6年版(321頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月26日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「中村一郎」『日本美術年鑑』平成6年版(321頁)
例)「中村一郎 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10453.html(閲覧日 2024-04-20)
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