杉本亀久雄
洋画家でモダンアート協会創立会員の杉本亀久雄は、6月12日敗血症のため大阪市住吉区の大阪府立病院で死去した。享年71。大正9(1920)年6月19日奈良市で生まれる。大阪府立住吉中学校を経て昭和19年関西学院大学を卒業する。卒業後毎日新聞社に入社、同41年まで在職し、大阪本社学芸部美術記者をつとめたが、同年9月画業に専念するため同社を退社した。この間、はじめ自由美術家協会展に出品し、同24年自由美術家協会会員となったが、翌25年、同協会の村井正誠ら抽象系作家が分離独立して結成したモダンアート協会に創立会員として参加、以後同展への出品を続けた。また、同41年には第1回目の個展を東京・日動サロンで開催、翌年には大阪・梅田画廊で個展を開き、その後隔年おきに日動画廊本・支店で個展を続けた。モダンアート協会展への出品作に「アッシジ遠望」(第15回)、「砂漠」などがある。なお、夫人は作家の山崎豊子。
出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(319頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「杉本亀久雄」『日本美術年鑑』平成5年版(319頁)
例)「杉本亀久雄 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10432.html(閲覧日 2024-10-10)
例)「杉本亀久雄」『日本美術年鑑』平成5年版(319頁)
例)「杉本亀久雄 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10432.html(閲覧日 2024-10-10)