金光松美

没年月日:1992/05/11
分野:, (洋)

 米国ロサンゼルス市居住の洋画家金光松美は、5月11日肺ガンのため同地で死去した。享年69。金光は広島市出身の移民を父に、米国ユタ州オグデン市に生まれ、3歳で帰国し日本で教育を受け、旧制中学校卒業後の昭和15(1940)年再び渡米した。ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで国吉康雄らに学び、第二次大戦中は欧州戦線に従事し、レジエなどに師事した。戦後、墨絵と抽象画を融合した独自の画風に向い、1950年代以降抽象表現主義の旗手の一人としてニューヨークで活躍、また、1950-60年代初めにかけてジャックソン・ポロックやデ・クーニングらと交友した。1962年、ニューヨーク近代美術館の「十四人のアメリカ人」展の一人として出品する。1960年代に入り、フランス、イタリア、ハワイ、サンフランシスコと巡り、1965年にロサンゼルスに移り、リトル・トーキョーの自宅を拠点に創作活動を展開した。作風は次第に東洋的、叙情的な抽象画へ向い、また、リトグラフ制作にも力を注いだ。1967年の国際青年美術家展で日本文化フォーラム賞を受賞。代表作に「白と黒」(ニューヨーク近代美術館蔵)などがある。1983年までカリフォルニア州立大学バークレー校で教えた。

出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(317頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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