阿部広司

没年月日:1992/02/03
分野:, (洋)

水彩画家で日本水彩画会理事、示現会理事の阿部広司は、2月3日心不全のため東京都港区の病院で死去した。享年81。明治43(1910)年3月28日、現在の福島県いわき市に生まれ、福島県立磐城中学校、東京府青山師範学校を経て、昭和9年東京高等師範学校図画手工専修科を卒業した。卒業後、群馬県立高崎中学校、東京女子高等師範学校などで教え、戦後は東京都教育委員会に奉職、公立中学校校長などを経て、同45年からは日本女子体育短期大学教授をつとめた。この間、はやくから水彩画を専門とし、戦後の同24年に日本水彩画会会員、翌年には示現会会員となって制作発表を行った。また、同23年から日展にも連続入選し、同28年の日展出品作「東京駅八重洲口」は「週刊朝日」の表紙を飾った。作品は他に「大島の秋色」(同37年)、同49-52年間の連作「漁港」などがある。

出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(309頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「阿部広司」『日本美術年鑑』平成5年版(309頁)
例)「阿部広司 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10424.html(閲覧日 2024-04-19)

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